玄界灘で繰り広げられる宗像大社の「みあれ祭」、一度この目であの勇壮な海のパレードを見ておきたい!
そう思いながら毎年、後の祭りになっていた。
一般に言う宗像大社とは、沖の島の沖津宮、大島の中津宮そして宗像大社(辺津宮)の3社を総称した名称。
「みあれ祭」は1年に1度、沖の島の沖津宮、大島の中津宮そして辺津宮それぞれにまつられる3姉妹の姫神様を御座船で、辺津宮(宗像大社)へ、お迎えする神事。
今年こそ!見逃さないようにと、仲間と共に10月1日早朝、現地にかけつけた。現地は大混雑が予想されるので、7時に家を出て、博多駅から鹿児島線東郷駅まで電車利用、そこからからタクシーで祭りがおこなわれる神湊まで。
東郷駅で乗った運転手さん曰く、「昨日から泊りがけで来た人が多く、いい場所をとるには、もう遅いですよ」と。
晴天時のみあれ祭のイメージ(ネットより)
駆けつけると、さすがに海岸線に沿って人・人・人。
小さな漁港にこれほどの人が集まるのだから車も大渋滞!
ところが、あいにくの雨が・・・正面に見える地島もかすんで見えなくなる。
体が冷えて鳥肌が立つ。我慢!我慢!ここまで来て見逃すわけにはいかない。
小雨降る中、待つこと約1時間。
微かに船影が見え始める。船上から花火が揚がる。
無情な雨が一層ひどくなる。
観衆は雨が止むのを祈りつつ、沖から迫ってくる船団をじっと見つめる。
いよいよ目の前で繰り広げられる大漁旗をなびかせた240隻の漁船の大パレードもクライマックス!
でも無情にも雨は降り続ける。
晴れていれば真っ青な玄界灘に繰り広げられる勇壮な光景が見られるはずなのに、残念!
ご覧のとおり、雨に煙る光景になってしまった。
でも、臨場感あふれる迫力満点のパレードを目のあたりにして、ひとまず満足。
無事港の桟橋に到着された3女神を迎えた港の桟橋では、お迎えの神事が行われ、三女神はそのあと宗像大社辺津宮へと向かわれた。
埠頭でとり行われた神事。 この頃になって天気が回復、晴れ間が・・・。
宗像沖の玄界灘に浮かぶ神宿る「沖ノ島」と関連遺産群は、世界遺産に推薦され、来年の登録が期待されている。きっと来年は、今年以上の大勢の人が集まり、にぎやかな「みあれ祭」になることだろう。
私たちはこの後宗像大社(辺津宮)まで足を延ばし、本殿奥にある「宗像大神降臨の地として伝えられる「高宮祭場」、第二宮、第三宮へお参りし、宗像大社にまつられている三女神伝説の数々を知ることが出来た。
そのあと、沖ノ島から出土した8万点の国宝を展示する「大国宝展」を鑑賞するなど、宗像大社にまつわる歴史の数々を知ることが出来、伝説と歴史をたどる楽しい一日を過ごすことが出来た。
お・わ・り