先月の九州市民大学の講座、作曲家青島広志氏による「日本の歌を見直しましょう!」で、歌は人の心を豊かにしてくれることを、改めて思い知らされたことを、先月ブログに書いた。
「大きく口を開いて一緒に歌うと、集まっている皆さんが元気になてくれる。とりわけ、歌の情景を思い浮かべながら、ジェスチャーを入れて大きな声で歌うと一層元気になる」という講師の話は、強く印象に残った。
その青島広志氏の話をヒントに、私たちが行うボランティア活動、一人暮らしの高齢者の集い「せんだんふれあい会」で日本の歌をみんなで歌ってみようと思い、早速4月の例会でやってみた。
何を歌うか(選曲)、伴奏はどうするか、リードは誰がするか等、考えていたらそれなりに課題がありそうだが、要はみんなで歌って楽しむのが目的だから、単なる思いつきに終わってしまうのではなく、まずは挑戦してみよう、と。
やってみて参加した皆さんが、〝楽しかった”と実感してくれれば第一回目としては成功だし、次回からどんな曲が良いのか、何曲歌えばいいのかなどなど、一つ一つ工夫して行けばいいのだから・・・。
こんなやり方がまかり通るところが、自由な雰囲気の集まりの「せんだんふれあい会」の良さでもある。
というようなわけで早速、春にちなんだ歌10曲を独断で選んだ。
荒城の月、四季の歌、春が来た、春の小川、早春賦、茶摘み、朧月夜、ここに幸あり、ふるさと、花は咲く
合唱するには伴奏が必要だ。アカペラで歌ったんでは、みんなが声を張り上げる雰囲気にはなれない。
そこでとりあえずYoutubeから歌をダウンロードしてCDに取り込むことにし、歌詞は家にあった歌集からコピーを作った。
「なるべくお金をかけないで手作り」が我がクラブのモットー。
これでひとまず最低限の準備はできた。
どの歌を何曲歌うかは、その時の雰囲気で決めればいいこと。
問題は誰が歌をリードーするか。私は音痴だから、リードすることはできない。
かといってクラブのメンバーにこの種の経験者がいるかどうかも分からないので、結局、歌の上手い民生委員のNさんにリードをお願いした。
用意した10曲のうち9曲までうたった。
皆さんは気持ちよく声を出して歌ってくれた。中には控えめに歌っている人もいたが、・・・。
皆さん楽しそうだった。
準備不足の誹りは免れないが、ひとまず出足は成功!だったと思う。
多くの方から、歌は楽しい、また次回も・・・とのリクエストが・・・。
歌った曲が多すぎると疲れるという意見もあるので、次回から数曲にしてみるのも一案かな~と思っている。
せんだんふれあい会は、身近なの話題を材料にした雑談に始まり、座ったままの体操、クイズ、紙芝居、と馴染んだパターンで過ごしてきたが、新たに春にふさわしい新風を吹き込むことが出来たのではないかと思っている。
この「日本の歌をうたおう」の試みが、せんだんふれあい会に集まる皆さんの心の中を、爽やかに吹き抜ける憩いの風になることを願っている。
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