定年後是非やってみたいと思っていたことの一つに、野菜作りがあった。
計画通りことは運び、その野菜作りを定年後17年過ぎた今も、元気で楽しんでいる。
雨の日と外へ出かける日以外は、野菜畑に出かける(出勤)のが私の日課。
小さいながらも、れっきとした農場主である。上司も部下もいないから自由そのもの!
出勤時間は天気の具合をにらみながら、自分の都合に合わせたフレックスタイム。
しかも採算度外視の仕事だからこんな気楽なことはない。
仕事場はご近所さんから借りた200坪足らずの畑。
自宅から歩いて10分程度の距離だけどチャリンコで出勤する。
行きは作業に必要なものを積み(農具は畑の片隅に道具箱を置いている)、帰りは収穫したものを持ち帰るためだ。
北側からみた菜園長い時は4.5時間、短い時でも1時間は畑で過ごす。
耕したり、種を播いたり、苗を植えたり・・・野菜の成長に合わせて肥料をやったり土寄せをしたり、邪魔な草取りをしたり、収穫・・・、せっせと体を動かす。
そして育っている野菜と向き合い、ご機嫌をうかがう。
色艶は良いか、伸び具合順調か、何処か異常なことがないか・・・。
「野菜は主の足音を聞いて育つ」と言う表現を聞いたことがある。
それほどに管理を怠らず、異常は早く見つけるのが野菜作りのコツ。
子育てや健康管理と同じこと。
南側からみた菜園時には体を休めて、周りの菜園仲間と世間話や野菜作りのうんちくを傾け合う。
のんびりした心が休まる一時!
また時には、ボヤーっと野菜を眺めていることもある。
それだけで幸せな気分になるから、ここは私の心のオアシスみたいなところ。
作る野菜も、自分が作りたいものをあれこれ、好きなだけ作る。
作る楽しみ育てる喜び、そして収穫の歓びがあるので、いつも自家消費量の数倍は作ってしまう。
余計に出来た野菜は、旬の味を味わってくださいとばかり、ご近所さん、子や孫の家、知人へ、自然の恵みをおすそ分けして喜んでもらう。それもまた愉しい。
種子代、苗代、肥料代、農薬代あれこれ考えると馬鹿にならない金額になる。
でも自分の自由になる小遣の範囲で収まるので、健康の薬代と思えばどうってことはない。
健康が保てれば医療費がかからないから、お釣りが出ようというもの。
これまで全て順風満帆ではなかった。なにしろ65歳からの手習いだから。
ご近所の菜園の先輩にいろいろ手ほどきをしていただいた。
こんなこともあった。
丹波の黒大豆作りに挑んだ時のこと、種を蒔いて育った苗は、何時しか周りから立派ですね、とお褒めの声を聞くように順調に育った。
莢もいっぱい付いたので豊作間違いないと内心確信した矢先、莢が一向に膨らむ気配がない。
毎日莢を触ってふくらみを確かめるが、ぺしゃんこのまま。次第に不安が募る。
結局その年は一粒の豆も収穫できなかった。
でも諦めることはできず、また翌年も作る。また失敗する!
そんなことが数年続いた後、失敗の原因もつかめて笑顔で収穫できるようになったのは昨年のこと。
野菜作りの先輩の助言と支えのお陰。
十数年の経験を積み、今では人並みの野菜作りが出来るようになった。
今(平成29年5月現在)畑にあるもの
根もの 「大根、ニンジン、ヤーコン、里芋、ジャガイモ、玉ねぎ、つくね芋、サツマイモ」
葉もの 「レタス、ブロッコリー、ほうれん草、サラダ菜」
そして果菜類 「トマト、ナス、ピーマン、スイカ、かぼちゃ、ズッキーニ、空豆、グリーンピース」など、約20品種の野菜が、所狭しと健やかに育っている。
収穫適期を迎えたそら豆(空豆)、莢が下向きになってきた
野菜作りは、日ごろを豊かにしてくれる、私の健康のもと。自然の惠みに感謝!、\(^o^)/
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