平尾台(カルスト台地)散策と千仏鍾乳洞探訪

 福岡県北東部に位置する、標高370~710mに広がる面積約12平方キロの石灰岩からなる広大な平尾台(カルスト台地)を、久しぶり(と言っても、もう10年ぶりくらいだろうか)に仲間と散策した。

 この平尾台は、日本三大カルストと呼ばれ、広大な草原に奇岩が点在する風景が素晴らしく、遠くから見ると羊が群れているように見えるところから「羊群原(ようぐんばる)」との呼び名がある北九州国定公園。

b0008825_14070537.jpg
このような光景が360℃展開する平尾台

 その日は薄曇りで時折薄日が差す、絶好のハイキング日和。
 けものみちみたいな細い道を案内板を頼りに、生い茂った萩の花やくずの花をかき分け、桔梗の花や名前を忘れた草花に目をやりながら、緩やかなアップダウウンの道をのんびり歩く。

b0008825_14085957.jpg
今ではあまり見かけなくなったサルトリイバラ(別名:ガンタチイバラ、カカラ、サンキライ、カシワともいうが、当地では「がめのは」ともいう)が群生とまでいかないが、あちこちで見かける。
 このサルトリイバラの葉でくるんだ団子をカシワ団子ともいうが、戦後の食糧難の頃よく食べたその素朴な美味しさがなつかしく想いだされ、もう一度食べてみたくなってしまった。


 ウイークデーだからだろうか、周りに人影もまばらで、広大な大地を独り占めにしたようなおおらかな気分になり、思わず大手を広げて美味しい空気を胸一杯吸い込むと、身も心も洗われるような気分に浸る。

 時折爽やかな風が頬をなでるように吹き抜ける。その言いようのない心地よさのせいか、足取りも軽やかになる。
 静かな大自然に包まれていると、不思議なほど日頃のわずらわしさが遠のいて、いつしか童心に帰ったような気分になる。
自然の有難さをしみじみ感じさせられる瞬間でもある。

b0008825_14111890.jpg
羊群原(ようぐんばる)と呼ばれる一帯

 小高い見晴らし台には東屋があり、訪れた人たちもしばし足を止め、広大な眺めを楽しんでいる。
 東屋の傍の草原で、おにぎりの弁当を食べ、その場でしばし寝そべってみる。
 何処までも青い空を白い雲がゆっくり横切るように流れる。
 時折そばの道を走るバイクや車の音も大自然に吸収され、都会のビルに反射する金属音と違い、むしろ心地よく聞こえる。
 出来ることならいつまでもこうしていたい!まさに天空の世界にいるような錯覚を覚える。

b0008825_14305834.jpg
雨水や地下水によって石灰岩がゆっくりと溶かされ、
その侵食によって生じたすり鉢状の窪地、ドリーネのある場所


 自然が創り上げた神秘の世界,鍾乳洞へも足を延ばした。
 平尾台には目白洞、千仏洞、牡鹿洞、青龍洞などの鍾乳洞が点在するが、その中の千仏鍾乳洞を訪ねた。
 この千仏鍾乳洞は、蛇行しながら北東約900メートルにわたって延び、入り口から約400メートル先には地表から染みこんだ水でできた地下川がある。
 

b0008825_14140309.jpg
千仏鍾乳洞の入り口

 「奥の細道」の先は、一枚石灰岩の上を流れる地下川。水の中を入り口の店で借りたサンダルを履いて進む。
 洞内の気温は16度、水温は14度と、ひんやりとした別世界が広がる。

b0008825_14320068.jpg
中ほどにある鍾乳石、「初音乳」

=============================



by matutaka31 | 2017-09-24 14:16 | 思いのまま | Trackback | Comments(8)
トラックバックURL : https://matutaka.exblog.jp/tb/27140513
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by hibochan at 2017-09-25 07:14 x
カルスト台地絶景 自然のいたずらには 驚きます
以前秋吉台 秋芳洞訪れましたが記憶の外
最近東京奥多摩の日原鍾乳洞が紹介されます
六年の時キャンプ懐かしく見てます
Commented by matutaka31 at 2017-09-25 09:18
hibochanさんへ
都会の雑踏を逃れて自然の中に溶け込むと、(´▽`) ホッとします。
同時に、自然の雄大さ、脅威を感じます。
歳を重ねると、このような自然が懐かしくなりますが、
一方では都会の便利さが必要になります。
Commented by taminamikawa1 at 2017-09-25 22:04
以前、貫山登山の折に気持ちまでほっこりする平尾台の石灰岩(羊群原)付近で昼食をしたことを思い出しました。
千仏鍾乳洞にはまだ足を運んだことはありませんので、機会を作って散策したいものです。
Commented by matutaka31 at 2017-09-26 06:48
taminamikawa1 さんへ
羊群原の眺めは、他の山と少し違った印象があり、
何故かホツとします。
傾斜が緩いので歩いても、あまり疲れない高原の
ハイキングコースの感じでした。
鍾乳洞は、一見の価値があります。
Commented by dojyou38 at 2017-09-26 10:51
平尾台へは貫山へのハイキングを兼ねて何度か訪ねました。
羊群原、ドリーネ、千仏鍾乳洞など懐かしく思い出されます。
Commented by matutaka31 at 2017-09-26 14:15
dojyou38 さんへ
平尾台の広い高原は、狭い山頂よりはるかに、おおらかな気分に
なることが出来ました。
ところどころに人家もあり、生活感が匂う不思議な高原でした。
もう少し近ければ、晩秋や早春にも出かけたいところです。
Commented by tetsu807-2 at 2017-09-26 15:13
平尾台の羊群原、今一番行きたいところです。以前にも
十数人とご一緒して、広大な羊群原を走り回ったことや
田舎のお祭りにガメノハまんじゅうをほおばったことも
思い出しました。
Commented by matutaka31 at 2017-09-26 20:59
tetsu807-2さんへ
もう一度行ってみたいところですか。
これからススキも多くなり、紅葉シーズンで美しい景観に
出会えると思います。
西鉄高速バス(なかたに号)を利用すると便利ですよ。


<< 小さい秋 彼岸花 >>