庭に植えている樹齢20年位の温州(うんしゅう)ミカンの一枝に、双子のミカンが生った。
たまたまミカンがくっつきあって双子に見えたのではないかと、目を疑ったが、まぎれもなく双子だった。これまでに聞いたこともなく、私が目にしたのもこれが初めてのこと。
向かって左:双子ミカン合わせて426g 右:普通見かける温州ミカン(重さ180g)
念のためよく見ると萼(がく)(この萼の部分を蔕(へた)とも言う)は間違いなく一つで、2個のミカンが別々に大きくなっている。どうやら、受粉した雌蕊が何らかの原因で二つの子房に分化し、大きくなって2個のミカンに成ったとみるべきだろう。
人間で言う一卵性双生児みたいなものだろう、と勝手に想像しているが、大きさが大分違うので双子と言えるのかどうか。
蔕の部分を拡大してみると、萼(蔕)が一つであることがよくわかる
通常果実は、子房が大きくなって果実になっても萼の部分は残る。特に柿やトマトなど果実になってもこの萼がはっきり残るが、みかんはよほど気を付けてみないと分からない。
何が原因でこのような双子が出来るのか、私には判らない。今年は例年になく暑いそして雨の少ない年で、しかもこの温州ミカンの木は今年は裏年で、ミカンの数は少ない代わりに全て大粒であったが、例年にない自然現象が何かしら影響したのか、よくわからない。
仮に突然変異であるなら、その種を固定できれば、新しい品種の誕生で一攫千金と夢が膨らむが、どうもそんな次元のものではなさそう。(^◇^) 仮に突然変異だとしても、温州ミカンには種がないので新品種の誕生には栄養繁殖しか方法がなく、雲をつかむようなたわいない夢物語。
さてこの双子ミカンの中身はどうだろう。クロームだから多分、形も味も同じだと思うが、切り離して皮をむいて味まで試してみないと分からない。
興味津々だけど、しばらく部屋に飾って、異次元の贈り物を観賞することにしよう。
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