美味しいお酒(日本酒)が楽しめる!そんな雰囲気に惹かれて、久留米市の城島「酒蔵びらき」に仲間と出かけた。
福岡天神駅から西鉄電車に揺られること40分、着いた三潴駅からシャトルバスに乗り継ぎ、緑が際立ち始めた麦畑が車窓に映る田園地帯を走ること約20分で会場にたどり着く。
(城島は兵庫の灘・京都の伏見・広島の西条と並ぶ酒どころだという)
雲一つない晴れに風もない絶好のお祭り日和で、会場に着くと、人出の多さにびっくり!
もう立錐の余裕もないほどの人出。この人出だと多分10万人は超すだろう・・・そんな熱気を感じてしまう。
一歩踏み入れると、手に手に枡やコップを片手に、もう一方にはつまみを握って、顔が緩みっぱなしの人また人。酒蔵まつりならではの光景が繰り広げられている。
はやる気持ちを抑えながら早速、飲み比べのチケットを購入して、飲み比べの一群に加わる。
飲み比べできるコーナーにエントリーされた銘柄は、城島地区8蔵元選りすぐりの37銘柄。
チケットは12枚お猪口付きで600円。
このチケットでお好みのお酒を好きなだけ飲める仕組みになっていた。
A 普通酒~本醸造クラス12品種の中から:チケット1枚で1杯
B 純米酒クラス12品種の中から:チケット2枚で1杯
C 吟醸酒~大吟醸クラス13品種の中から:チケット3枚で1杯
人気が高いのはやはり、吟醸酒~大吟醸クラスで私たちもその雰囲気に誘われ、まろやかでフルーティーな味のお酒を選んで、3杯飲んだ。
純米酒クラスも1杯飲んで、すっかりいい気分。
つまみが無かったので、ちくわとフランクフルトを買って、いい気分で飲み歩く。
おまけに「角打」コーナーで美味しそうな銘柄を選んで、枡酒をもう一杯(有料)!
もうこれだけ飲むと、すっかりいい気分になって大満足。
周りは酒蔵巡りの‟通”ばかりという感じがする。 通とみられる皆さんは、もう慣れたもので酒の肴は自分で持って来ている。
お隣に居合わせた男性は、「生のエビ」を肴に美味しそうにご満悦。
「そんなエビの肴、何処で売っていますか?」と尋ねると、「やはり日本酒には生のお刺身がなければね~、自分で買って持ってきたんですよ(^o^)。出店は焼き物ばかりで、生ものはありませんからね。・・・・納得。
周りの人達も、夫々好みの肴を持参していて、大いに盛り上がっている。
そうか、こんなてがあったのか・・・と納得!迂闊にも私たちはそんなことを知らなかった。
よし!来年度は肴持参で来ようっと!! そしてもっと楽しむぞ・・・と仲間と合点。
とは言え、来年も来れるような健康であればいいのだが・・・、いやいやそうでなければいけない。(^o^)
会場は和やかな雰囲気に包まれて、見知らぬ人とも気軽に話ができる。
中には飲みすぎて倒れ込む人も・・・でも不思議にみっともないとは思わない。むしろ微笑ましい光景にさえ見えてくる。
同じ思いの人が集まると、こんなおおらかな世界が広まるのかと、思わず日本は「平和」だな~と実感すると同時に、これから先、戦争への道を歩むような過ちをしなければいいのだが・・・とふと考えてしまう。
メインステージでは、楽団演奏や地元の城島龍神太鼓が披露されていた。演歌や歌謡曲の演奏に合わせて、みんながが楽しそうに踊り出す。まさにおまつり気分も最高潮!
共通の思いをする人が集まると、こんなに楽しく過ごせる。今の日本の社会が失いかけているものに気付かされるような気がした。
酒蔵びらきという日本ならではの伝統行事で、日本酒の味を堪能しながら日本の食文化を垣間見るような、そんな楽しいひと時でもあった。
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