長崎での原爆投下時の体験を語る

 昨日、市立某中学校の平和学習で、「長崎の原子爆弾投下」による体験を発表をする機会を得た。
中学3年生約290名に担任の先生を入れて約300人が体育館に集まり、私が約45分の持ち時間で、プロジェクターで映像を映し出しながら、私の記憶に残る当時の体験談を話した。生徒さんは終始真剣に、私の話に耳を傾けてくれたようだった。

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生徒さんの真剣な眼差しに感動する

 私はこのように、戦争のおろかさ・悲惨さ、平和の尊さ、命の大切さを学校が真剣に取り組んでいることと生徒さんの真剣な眼差しに出会うと、いつも、「あ~来てよかった!話を聞いてくれてありがとう!と言う気持ちがこみ上げ、また次の機会でも元気で話をしなければ・・・と元気が湧いてくる。


 私はこの種の平和学習に参加するとき、学校や主催者を事前に訪れ、学習会の目的や私に対する要望をお聞きすると同時に私の話の要点を予めお話をするなど、事前の打ち合わせをすることにしているので、学習会会場には、ほとんどの場合2度訪れることになる。
「与えられた時間内で体験談を発表すれば良いことであって、何もわざわざ時間を割いて事前打合せに出かけなくても良いのではないか」との意見が聞こえそうだが、私にとってはこの事前の打ち合せはとても大切なことで、本番の学習効果を大きく左右するものだと心得ている。

 私の被爆体験そのものは、相手が小学生であれ、中・高生あるいは大学生や一般の人達であろうが変わることはないけど、学習会の目的や要望事項を予め聞いておくと、体験談の中身について特に強調しなければならいことや、用語の使い方あるいは関連することを少し肉付けした方が分かり易くなることがよくある。

 例えば小・中学校では、原爆が投下された当時の学校や家庭でどのように過ごしていたか等、戦争状態の中でどんな毎日を送っていたかを話すと、戦争の悲惨さがよく理解できるし、今の平和のありがたさがよく理解できるから。(このことは生徒の感想文を詠むと、よく理解できる)

 また高学年や社会人になると、被爆による家族のその後や、被爆や戦争を体験したその後の生きざまを話すよう求められることが多い。

 更に、説明をよりリアルにするための材料を準備することもあるし、折角パワーポイントの準備をしたけれど学校のパソコンでは上手く作動しないことだってあり得る。
 このように私にとって事前打合せは、とっても大切な証言活動の一環であり、私のポリシーでもある。

 私は戦争や被爆体験が風化しそうな現在、単なる被爆体験だけでなく、戦争の恐ろしさ・悲惨さを話すことにより、平和の大切さ・尊さ、そして命の尊さを、より深く理解して貰えると思っている。

 そんな思いで私は事前打ち合わせを通じて学習会の会場毎に、その雰囲気を意識しながら話す内容を組み替える準備を進めるので、結構心労が重なる。
 それほど準備をしたにもかかわらず、実際に思っていることをすべて話すことは出来ず、限られた時間内で自分の思いを話すことの難しさを思い知らされる。
 でも生徒さんたちの真剣な眼差しに触れると、話をしてよかったとの思いと、やり甲斐を実感することができ、いつの間にかその心労は消え去っている。


 今年の活動は始まったばかり、今現在6件の体験発表会を約束しているが、まだ増えるかもしれない。私にとって暑い!熱い!夏の訪れである。
 体調管理と事前準備を怠りないよう、心していよう。

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by matutaka31 | 2018-06-29 11:30 | 思いのまま | Trackback | Comments(6)
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Commented by hibohan at 2018-06-30 07:08 x
実際体験したことお話しするのでご理解されやすいのでは
準備されても人前でお話しするのは難しい
生き証人としてこれからの活躍お祈りはます
Commented by matutaka31 at 2018-06-30 07:25
hibohanさんへ
励ましの言葉、ありがとうございます。
何回繰り返しても人前で話す内容は、思っていることの一部に
なってしまい、毎回反省です。
限られた時間内で、自分の思いを話すことの難しさを
思い知らされています。
Commented by tenpai8 at 2018-07-03 18:00
人間は学習したことを体で経験して、学習が血肉になって我が物になる。と よく聞かされましたが、あの戦争下の過酷な生活と、ましてゃ原爆被弾の生き地獄は、今の人には理解が難しいでしょうね。でも、皆さんの努力で理解者が増えて、原発を早くゼロにして、人類の永続に向かって前進したいものです。
Commented by matutaka31 at 2018-07-04 22:52
tenpai8 さんへ
今の子供たちは、話をしただけではイメージが湧かないようです。
ですから私はできるだけ、映像を見せるようにしています。
USBメモリを持ってゆけば、パソコン操作もできますので、
お陰様で、効果を発揮出来ています。
もう生徒だけでなく、先生も同じようにぴんと来ない世代に
なっていますので、風化を防ぐことの難しさを感じています。
Commented by dojyou38 at 2018-07-05 10:18
平和学習の講師ご苦労様です。
生徒や先生方がこのような機会を作って300名もの生徒達が真剣に聞いてくれると、
遣り甲斐もあり元気をもらえることでしょう。

書物や映像だけを見るのでなく、実体験された方の話には真実味と迫力があるからです。
実体験の語り部がだんだん少なくなりmatutaka31さんは貴重な存在だと思います。
これからも頑張ってください。
Commented by matutaka31 at 2018-07-06 11:11
dojyou38 さんへ
ありがとうございます。
戦争の体験や被爆体験を話せる世代が、どんどん減ってゆきます。
時代の移り変わりでやむを得ないのですが、言葉に表せない
寂しさを感じてしまいます。
戦争の事実が風化したとき、日本はどんな道を歩むのだろうかと
思うと、気が重くなります。
元気で話せるうちに、もっともっと語り継がなければならない
義務を感じてしまいます。


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