佐賀県基山町「大興善寺」に、紅葉狩りに行ってきた。
「大興善寺」はツツジ寺で有名であるが紅葉の名所でもあり、5年前訪れた時の紅葉のすばらしさを思い出し、仲間を誘って出かけた。
前夜の雨も上がり時々薄日がさす天候で、ほどほどの行楽日和になり、見ごろは少し過ぎていたがまあ~まあ~の紅葉見物を楽しむことができた。
行きはJR基山駅より大興善寺までの臨時バスを利用。帰りは晴れ上がった秋青空の下、自然豊かな農道を、実り秋の光景を眺めながらのんびりウォーキングを楽しんだ。
道すがら、たわわに実った柿の木が目に飛び込んでくる光景を見ながら、子供のころ柿の木によじ登って色づいた柿をもいで美味しく食べたことや、甘柿だと思い込んでがぶりと一気に噛んだところ歯茎の周りがしびれるほどの渋柿だったり、悲喜こもごもの思い出が蘇ってきた。
その頃は食料不足の真っ最中。 ひもじい思いを癒すため目に付く食べ物は、果物だけでなく、グミや椎の実、アケビやムベの実など手当たり次第にもぎ取って食べていた。よくも病気にならなくて成長したものだ。
今の子供たちに、こんな逞しさがあるだろうか・・・、ふとそんなことを考えてしまった。
田んぼを縫うように流れる小川では、清らかな水がゆったり流れ、時折姿を見せない野鳥の鳴き声が響き渡り、川べりはススキで覆われている。このような自然豊かな光景は、街中のコンクリートで固められた川岸とは違う親しみを感じさせ、いつまでもこのままであってほしいものと思わずにはいられなかった。
この時期にしか見られない景色を目に焼き付け、時の移ろいを肌で感じさせられる紅葉見物であったが、帰りの自然豊かな田舎道でのウォーキングは子供のころを思い出させる一時でもあり、心が和む楽しい一日を過ごすことができてよかった。
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