今年は暖冬のせいで梅をはじめ庭木の花の咲く時期が昨年よりおよそ2週間早かったのに驚いたが、家庭菜園でも野菜の成長に異変が起き、大根やカブは化け物みたいに大きくなってしまった。
化け物みたいに大きくなった蕪(中にあるのが普通の大きさの蕪) それだけに止まらず今成長の真っ只中の野菜空豆やエンドウ豆の類では、この暖冬の影響を受けているさまがよく分かる。
野菜の生育には、日照、温度、炭酸ガス、水・肥料、通風(風通し)の条件が揃わなければならないが、露地栽培をしている家庭菜園では、水・肥料以外の気象に関わる諸条件をコントロールすることは困難で、その時々の気象条件に大きく左右されてしまうが、その影響はそれぞれに異なるとは言え、おおむね収穫時期のずれと収量の違いとなって表れる。
でも今年は、特に昨年に比べ冬の気温が高かったことで、作物に今までにない変化が起きていることに、驚かされている。
空豆は、昨年10月20日(前年と同じ日)に種をポットに播いて育てた苗を畑に定植し、栽培方法も特に変えていないのに、開花が前年よりほぼ2週間早まり、3月初めにはもう第1節の花が咲き、今では3節~4節まで咲いている。
3月11日現在、もう第3節まで花が咲いている
昨年3月13日の様子
(29年10月20日播種)
今年3月11日の様子
(30年10月20日播種)
昨年同じ時期の「写真と比べるとその成長の速さと開花時期の速さが顕著に表れているのがよく分かる。
この冬の気温の上昇は、人の感覚ではやや暖冬という程度に感じる程度で、大方の人はそれほど影響を感じなかったかもしれない。
でも植物は、ハウス栽培でない限り、気象条件をの変化を直接受けるので、成長の速さだけでなく花芽の形成から開花へのライフサイクルに敏感に反応していることがよく分かる。とりわけ開花時期が早まったことは、とりもなおさず子孫を残すための受粉体制が整ったことであり、いうなれば繁殖機能がいつもより早く充実した証であり、気温の上昇が植物の生殖成長を早めていることに他ならない。
このような環境変化とりわけ気温の上昇は、人間の生理に影響を及ぼさないのだろうか、いや関係ないことはないだろう云々、興味がわいてくる。
最近子供の成長が早くなっているが、それは食生活の改善による栄養の向上や生活環境の改善などの条件だけでなく、冬季の温暖化が子供の成長と同時に生殖機能の早熟化に関係していないのだろうか、と妙な疑問がわいてくる。
さて本題の空豆の成長で気になるのは、成長が早いだけに茎葉が軟弱になっているのは見た目にもよく分かる。
これから先、莢が大きくなるにつれ、莢の重さに耐えられなくなり少しの風でも倒れてしまうのではないかと気がかりである。
それだけに例年より支柱を強化したりロープを張るなど、倒伏防止対策をしなければなら煮のではなかろうかと心配している。
もう少し頑丈な支柱をしなければならないようだ ==============================