我が家の庭に、所狭しと植えた5本のみかんのうち早生温州みかんとカボスの2本が、ようやく収穫できる時期になった。
今年も、両方ともにたわわに稔った。
木の周りには残飯等の有機質肥料をどんどん埋め込むので、味もなかなかのものである。
温州みかんは食後のデザートに、そしてカボスは料理と私の晩酌(焼酎)の隠し味に、夫々新鮮な味を提供してくれるから有難い。
我が家では、5本の木から7品種収穫する。
???
別にごまかしでもなんでもない、「接木」のなせる技である。
少しかこうよく言えば、「クローン技術」を応用した栄養繁殖である。
カボスの木には、日向夏とザボンを接いだ。
日向夏はザボンと仲良く共生して毎年立派な実をつけてくれるが、ザボンはカボスと日向夏の勢いに押されて、下のほうの枝でひっそりと生きながらえている。
どうやら、出鼻をくじかれた感じで、実をつける勢いをなくしてしまったようである。
写真右上の緑の濃いみかんが日向夏、やや薄緑のがカボス
もう1本は、ユズの木にザボンを接いだ。
ユズは生長が遅いが、ザボンは実のなりも大きいだけあって枝の成長も旺盛である。
接木して7年目になるが、今では主客転倒して、ユズが下のほうでひっそりしているのに、ザボンは自分が主だと云わんばかりに大きく成長している。
正に、「庇を貸して母屋を取られる」の体である。
ザボンの下の方に生っている濃い緑の小さなみかんがユズ
残りの2本は、八朔と金柑。
この2本とも今のところ純血を保っているが、何時まで保てるか、オーナーの気分次第。