先週、長崎市野母崎を訪ねた。
東シナ海に面した本土最西端の半島、伊勢えびが美味しいことでも有名な場所で、前から一度行ってみたいと思っていた場所だ。
JR博多駅から長崎駅まで特急利用で1時間48分、長崎駅前から野母崎の運動公園前まで長崎バス利用で55分、およそ3時間ほどで行ける場所である。
雲ひとつない秋晴れに恵まれ、エキゾチックな長崎の市街地を抜けると、これが東シナ海に面した所だろうかと思うほど波静かな海岸が続き、沖には別名「軍艦島」の端島が見える。
標高198.4mの権現山に登った。
本土最西端の地、この先はるか向うには中国大陸が・・・と思いを馳せ、限りなく広がる水平線を見ていると、不思議なときめきが湧いてくる。
山頂の展望台にある掲示板によると、
「ここは幕府の遠見番所が設けられオランダ船や異型船の出入りを監視していた。第二次世界大戦時には海軍の望楼、電探基地・高射陣地が設置され、戦後はアメリカ軍のレーダー基地が設置され、現在は自衛隊が使用している」とあり、風光明媚なこの地が一方では国土の要衝であることを印象付ける。
お目当ての夕陽は、日没が近づくにつれ水平線上に厚い雲がかかり、残念ながら水平線上に沈む真っ赤な夕陽は見ることが出来なかったが、刻々と大海原の向うに沈み行く様を見ていると、悠久の未来に誘い込まれ、日頃の雑念が洗われる思いだった。
宿泊地「海の健康村」での伊勢えび三昧料理に舌鼓を打ちながら美酒に酔いしれたことは言うまでもない。
海の健康村
端島(軍艦島)