私は靴下を履く時、片足立ちで靴下を履くように心がけている。
片足立ちで履くことが出来るかどうかを、自分の体力維持のバロメータにしているからだ。
毎日運動をしていると片足立ちで靴下を履くことが出来るが、そうでないときは体がふらついて靴下を履けなくなるので、柱か壁に体を預けて靴下を履く羽目になる。
また、私は月3回太極拳教室に通っている。
練習メニューの中に、片足立ちをする動作があるが、日頃の運動が不足している時は、この片足立ち動作がうまく出来ない。
このように、常に体を鍛えておかなければその結果が直に現れ、体力は財産と違って蓄えが出来ないことを実感している毎日である。
若い頃、体力は鍛えておけば何時までも持続できるものだと思い込んでいた。ましてや仕事に熱中している時等、仮に疲れても回復が早いので、「体力は蓄えることが出来ない」なんてことは考えることはなかった。
同じように体で覚えた技は、しばらく振りであってもある程度繰り返しているうちにもとに戻すことが出来るので、蓄えた体力が蘇るような錯覚に陥りがちであった。
スポーツをやる人の中に“昔はこんなはずではなかったのに”とぼやく人が多いが、そうゆう人達は、体力が落ちたため折角身につけた技を十分発揮出来なくなってしまっているからだ。
ところがそうゆう人達は、鍛え上げた技に対する自信が何時までも忘れられず、体力が落ちるとその技も活きてこないことに気がついていないのだ。
年を重ねると体力が落ちることは避けられない。でも、体を鍛えることである程度それをカバーできると思う。
体の機能は使わないと急速に低下してしまうものだ。
毎日鍛え続けなければならないことを、改めて肝に銘じよう!