先日、約9年ぶりに歯医者に行った。
私は、4本の親知らずを強制抜歯した以外右下の永久歯を1本なくしただけで、まだ27本の歯を残している。
特に痛みがあるわけではなかったが、最近冷たいものを口にすると歯がシミるようになったので、これ以上歯が悪くならないようにしたいと思って、9年前にかかった歯医者に診てもらった。
当時のカルテが残っているかどうか疑問であったが、ちゃんと保存されていたので、一々経過を説明する必要がなく話は早い。かかりつけの病院の良さで、有難いことだ。
医者の診断は、歯周病やムシ歯はないが知覚過敏症だとのこと。
歯磨きに力を入れすぎて、歯茎の近くが磨り減っているうえに歯茎が衰えているためだと言う。
2日間にわたって念入りに歯石を除去してもたった後、孫みたいな若い看護師さんに正しい歯磨き方法を教わり、その後念入りに実習させられた。
今までわずか2~3分間でせわしく力任せに無茶苦茶な歯磨きをしてきたが、その長年の悪い癖が知覚過敏症の原因であるからには、何十年間も身についた磨き方をそう簡単に変えられるわけがないないと思いながらも、素直に聞き入れざるを得ない。
歯磨きの方法について、注意を受けた要点は次の3点であった。
①まず鉛筆を握るのと同じ方法で歯ブラシを持って、やさしく磨くこと。
(8分くらい時間をかけて丁寧に磨くとよい)
②ハミガキは、ほんのチョッピリつけるだけでよい。
朝晩2回磨くのであれば、夜はつけないで時間をかけて丁寧に磨くといい。
(ハミガキには、歯のエナメル質を溶かす成分が若干含まれているので、
1本のチューブを1 年間使う位の感覚でよい)
③磨くのは歯茎(歯の付け根)に刺激を与えるように磨くよう心がけること。
歯茎を磨くと、歯茎を健全に保ち、歯根を保護する効果が大きいという。
歯茎をマッサージすることの大切さを言われて、私には別の意味で思い当たることがある。と言うのは、義兄がある病気で入院したとき、嚥下障害で苦しんでいるのを見て、何かいい方法はないものかとネットで調べたことがあるのだが、歯茎のマッサージが嚥下機能の回復に効果があるという記事を読んだことを思い出したからである。
人は、加齢にしたがって嚥下機能が低下するそうだから、そのためにも歯茎のマッサージは欠かせないことだと、今更ながら思い知らされたことである。
インターネットで検索してみると、要介護になっている老人の歯を調べてみると、ほとんどの人が入れ歯をしていて、その多くが入れ歯がしっかりかみ合っていないため、食べ物を良く噛むことをしない人達だという事例が目に付く。
これから先、80-20(80歳で自分の歯を20本保持する)の目標を越せるよう、今までの歯磨き方法を変えて、もっと歯を大事にしよう。