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味噌汁の味

 朝食の準備をするようになって、もうかれこれ10年になる。
 始めた動機は、家内がアキレス腱切断で入院したことであるが、退院後もしばらく台所に立てない時期があってそのまま続けるうちに朝食の準備は自分の仕事にしようという覚悟が出来ていたように思う。
 だから家内が元気になっても止めるつもりはなかったし、その後家内に「もし私が先に死んだら、どうするの?」と脅されて、そんなことないだろうと言いながらも、現役時代と同じように家内に頼りっぱなしではいけないとの思いが10年過ぎた今でもそうさせているのだろう。
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 我が家の朝食はずっと和食、だから味噌汁は無くてはならない一品。
 私が朝食の準備をするとき心がけていることは、美味しい味噌汁を作ること、おかずの品数を増やすこと(なるべく緑黄色野菜を)の2点である。
 とりわけ味噌汁の味にはこだわっているのだが、なかなか美味しい味噌汁が出来ない。

 同じ食材を使っても、作る度に微妙に味が違う。食材のきざみ方や入れる順序を変えるなど、いろいろ自分なりに工夫してみるのだが、未だにそのコツをつかめない。

 私は食事を食べるとき、まず最初に味噌汁を一口飲む。他のものを口に入れた後だと、味噌汁の本当の味が分からなくなってしまうから。
 その一口で、その日の味噌汁の出来具合の良し悪しが分かる。
 美味しいと感じたときは、心の中で“よし”とつぶやく。そして自身の作に納得する。
 逆に美味しくないと感じたときは、何が原因だろうか?とあれこれ考えるが、それもその瞬間だけで翌日に活かされることはあまり無い。だからコンスタントに美味しい味噌汁が出来るわけがない、と言われても仕方ない。
 私が作る味噌汁は具沢山で、よく使う具は、ジャガイモ・玉ネギ・豆腐・細ネギ・ワカメだが、その他冷蔵庫の中にあるものを適当に使う。そのうち玉ネギは血液のサラサラ効果を期待してなるべく小さく刻む。

 外食で出される味噌汁の味は、店によって夫々異なる。
 ところが一口飲んで、美味いと感じるのはそうざらに無い。多くは添え物として義理で作ったようなそっけない味が多い。 美味しい味噌汁に出会うと、ついその作り方のコツを聞きたくなるが、ある店で聞いたコツは自宅で毎日出来るような簡単なものではなかった。

 たかが誰にでも簡単に作れる味噌汁、されどその味はお袋の味という言葉で代表されるように、実に奥が深いことを思い知らされる今日この頃である。
 でも、毎日3度の食事の支度をしなければならない、主婦の苦労が分かるようになっただけでも良しとしようかな。

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by matutaka31 | 2011-10-01 22:53 | 思いのまま | Trackback | Comments(10)